たいようのはな。二章:幼馴染の涙。

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登場人物

桐崎 晃汰(きりさき こうた)
 東京の大学へ通う大学生。
 写真が趣味であり、そのレベルはプロになるには一味足りないといった具合。
 現在、スランプ。
 いつからか原因不明の頭痛に悩まされるようになるが、すぐに治まるため深刻には考えていない。
 紗奈のことを大切に思っており、何かあればすぐに大丈夫かと訊ねるほど。

「今回の旅行で紗奈の写真もたくさん撮るつもりだから、頑張って慣れようね」

 

沢渡 紗奈(さわたり さな)
 晃汰の恋人で、同じ大学へ通っている。
 白という色を好み、晃汰の撮る写真に惹かれ、付き合うことに。
 とても恥ずかしがり屋な性格で人見知り。
 初めての人と出会うと晃汰の背中に隠れるほど。
 丁寧な言葉づかいとふんわりとした性格から、小動物のような雰囲気を持つ。

「そ、そういう恥ずかしいこと言うの、禁止、です」

 

双海 夏希(ふたみ なつき)
 晃汰の幼馴染。晃汰のいない間も彼の祖父母に何度もお世話になっている。
 演劇サークルに所属しており、主役を張るほどの演技力を持つ。
 さっぱりとした性格と腰まであるポニーテール、豊満な体つきが特徴。

  「よろしくね、紗奈ちゃん。
アタシのことは夏希さんでも夏希ちゃんでも好きなように呼んでいいから」

 

配役(1:2:1)
晃汰:
紗奈:
夏希:
ナレ:

二章:幼馴染の涙。

晃汰:向日葵畑ではしゃぐ恋人の声も、この時の僕には届かなかった。
胸元を涙で濡らす幼馴染の温もりも嗚咽も、どこか遠く。
彼女から香る香りだけが、やけに鮮明に感じられた。

 

夏希:たいようのはな。第二章:幼馴染の涙。

 

SE:蝉の声
SE:抱きしめる衣ずれの音

夏希「ひっく、ぐすっ……、コウちゃん会いたかったよぉ……っ」

晃汰「お、おい、夏希!?」

夏希「うぅっ、馬鹿ぁ……、なんで帰ってこないのよぉ……」

晃汰「ちょっ、なんなんだよ、一体!?」

ナレ:向日葵畑の前で、晃汰は幼馴染である夏希に抱きしめられながら、困惑するほかなかった。
背中にまわされた彼女の手は、爪が食い込むほどに強く、晃汰を求める。

晃汰「つぅっ!? 夏希、爪、爪刺さってる! 力抜けって」

夏希「うぅっ、うぅぅぅぅ……、やだ、やだぁ……」

晃汰「分かった、分かったから!

夏希「何も分かってないくせに、分かったような口きかないでよぉっ!!」(逆ギレ系)

晃汰「なっ!? どうしたらいいんだよ……」

夏希「うわあぁぁぁぁ……」

晃汰「はぁぁぁ……」(溜息)

ナレ:言葉の通じない夏希を引き剥がすこともできず、晃汰は天を仰いだ。

夏希「ぐすっ……ひっくひっく……」

晃汰「な、なあ、夏希……?」

夏希「うぅぅ……」

晃汰「なあ、どうしたら泣き止んでくれるんだよ……?」

夏希「うぅっ……、ひっく、ぐすっ……、っ、っ……」

晃汰「ぅん?」(何かに気づく)

夏希「……うぅぅっ、っ、くく……ひっく」(泣きまねと笑いが混ざり始める)

晃汰「……」(嘘泣きに気づく)

夏希「ぐすっ、ぷっ……、ぐすっ、……うぇぇぇ……」

晃汰「おい」

夏希「ひっく、コウちゃんの、馬鹿ぁ……、いひ」

晃汰「おいっ!!」

SE:グイッ(夏希の髪の毛をつかみ引き剥がす)

夏希「あいったああああああああ!!!
ちょっとコウちゃん、髪引っ張らないでよっ!
首グキィッてなったじゃん!? ムチウチにでもなったらどうしてくれんのよっ!?」

晃汰「……泣いてたんじゃなかったのか?」

夏希「……あ」

晃汰「……」

夏希「テヘ☆」

晃汰「こんのッ!」(掴みかかる)

夏希「おおっと、危ない!?」(避ける)

晃汰「な~つ~き~」

夏希「にひひ、騙されやすいところとか全っ然変わってないね、コウちゃん。
夏希ちゃん、安心したよ」

晃汰「はぁぁ……。お前も全然変わってなくて、僕はとても残念だよ……」

夏希「にひひ。そんなに褒められると照れちゃうよ~」

晃汰「褒めてないっ!!」

夏希「ニャハハハ」

ナレ:先ほどまでの嘘泣きを悪びれることなく、夏希は屈託のない笑顔を見せる。
子供の頃と変わらない、向日葵のような笑顔を。

晃汰「くっ、……はあ、本当に昔と変わってないな」(出そうになる文句が溜息へと変わる)

夏希「ん? なに、お小言おしまい?」

晃汰「なんだ? 言われたいのか?」

夏希「いやいや、滅相もございませんよ、旦那ァ」

晃汰「なにが旦那ァだ。ったく。
にしても、人をからかうにも限度ってものがあるだろ」

夏希「いやぁ、久しぶりに会ったらさ、これは何かしないとって思ったわけですよ」

晃汰「それでさっきのアレか?」

夏希「んーふーふー、これでも役者のはしくれですから~」

晃汰「さっきのはどう考えてもやりすぎだし、嘘泣きは流石に悪趣味がすぎるだろ」

夏希「いやぁ、コウちゃんの反応があまりにもおもしろ、ゲフンゲフン」

晃汰「ほぉ……」

夏希「あぁん、怒っちゃや~だ~☆」

晃汰「お前なぁ……」

夏希「『なあ、どうしたら泣き止んでくれるんだよ……?』」(晃汰のモノマネ、ええ声で)

晃汰「なっ!?」

夏希「フゥゥゥゥウ! コウちゃん、はっずかし~↑! どこのドラマだって感じだよね。
完っ璧に騙されてや~んの~。ニッシッシ~、ドヤァ」

晃汰「そのドヤ顔やめろ。むかつくから」

夏希「にひひひ」

ナレ:夏希は猫のように人懐っこい笑みを浮かべてから、晃汰へと手を差し伸べた。

夏希「なにはともあれさ。おかえり、コウちゃん」

晃汰「ん、ただいま、夏希」(ちょっと照れくさい)

SE:ギュゥ(手を握り締める

夏希「にひ、ほんっと騙されやすいんだから」

晃汰「は? うおぉっ!?」

ナレ:夏希は握り締めた手を引っ張ると、バランスを崩した晃汰にヘッドロックをかけ、締め付けた。

夏希「もうっ!! ほんっとなんで帰ってこないんだよ、この野郎っ!!」

晃汰「ちょっ!? やめっ! やめろってのっ!!」(いろんな意味で赤面)

夏希「ほ~れほ~れ、痛いか~? 苦しいか~?
夏希ちゃんがどれだけ寂しかったか味わうがいい」

晃汰「つか、当たってるってのっ!?」

夏希「はぁ~ん? 何が当たってるのかしらぁん?」

晃汰「なっ、む、胸が当たってるんだよっ!!」

夏希「うん、知ってる~♪」

晃汰「はぁッ!?」

夏希「別に恥ずかしがるような間柄でもないし~。
うりうり、どうだ、止めてほしい? 止めてほしくない? ねえねえ、どっち?」

晃汰「マジで止めろっつうの! つッ!!」(途中で頭痛が襲う。頭痛音)

ナレ:瞬間、締め付けられる痛みとは違う、馴染みの頭痛が晃汰を襲った。
その痛みに、彼の中で向日葵畑にいる紗奈の姿が思い浮かぶ。
彼女にこんな姿を見られるわけにはいかない。

晃汰「こんっのぉッ!!」

夏希「うわわっ!?」

ナレ:晃汰は渾身の力をこめて、夏希を振り払うと、
すぐさま彼女の目の前に右手を突き出した。

晃汰「よく見ろっ!!」

夏希「え? なに? 手相でも見てほしいの?
いやぁ、さすがの夏希ちゃんでも手相は……、って、コウちゃん生命線短かっ!
やばすぎでしょ、これ!! うわぁ……」

晃汰「そうじゃないっ!! 薬指っ!」

夏希「え? 薬指がどうかしたの? 別に長くも短くもない普通の薬指に見えるけど」

晃汰「はぁ、わざとやってるだろ。指輪が見えないのか?」

夏希「指輪?」

晃汰「彼女と来てるんだよ。こんなところ見られて誤解されたらどうするんだよ」

夏希「……え? コウちゃんに彼女? うっそだぁ~☆」

晃汰「ほんとだっての」

夏希「えぇ~? だって、コウちゃんだよ?」

晃汰「お前、すごい失礼なこと言ってるぞ」

夏希「そう?」

SE:ガサガサ

紗奈「晃汰、くん? ……っ」

ナレ:そこへ向日葵をかき分けて、二人の元へ紗奈が現れた。
しかし、彼女は夏希の姿を見るや、慌てて晃汰の背中へと隠れてしまった。

晃汰「あー、紗奈、あんまり気がすすまないけど、紹介するよ。
こいつがさっき話してた幼馴染の双海夏希ふたみなつき」

夏希「ど~も~♪」

紗奈「じょ、女性の方だったんですね……」

晃汰「ん? 男だと思ってたの?」

紗奈「晃汰くんの説明じゃ、そう思いますよ」

晃汰「まあ、半分男みたいなもんだし。いや、半分以上?」

夏希「コウちゃん?」

晃汰「そう言われたくないなら、女らしくしたらどうだ?」

夏希「こ~んなに女らしいじゃない」

晃汰「胸を寄せるな!」

夏希「にひひひ」

紗奈「夏希、さん……」

晃汰「夏希なんかにさんなんてつけなくていいって」

夏希「むっ。っていうか、コウちゃんさっきからすごい失礼なこと言ってるって分かってるよね?」

晃汰「ああ、もちろん分かってるとも。お前とは違うからな」

夏希「ぬぐぐぐぐぐ……」

晃汰「ほら、紗奈。隠れてたら紹介できないでしょ?」

ナレ:晃汰に促され、紗奈がおずおずと夏希の前に姿を現した。
白いワンピースの裾を両手で握り、恥ずかしそうにうつむいている。

晃汰「この子は沢渡紗奈さわたりさな。僕の彼女」

紗奈「あ、ぅ……、こ、晃汰君……」(赤面わたわた)

晃汰「そ、そんなに恥ずかしがられると、僕も恥ずかしくなってくるんだけど……」(照れ)

夏希「はぁ、ったくもぉ。相変わらずコウちゃんは女心がさっぱり分からないんだから」

晃汰「うるさいなぁ」

夏希「よろしくね、紗奈ちゃん。アタシのことは夏希さんでも夏希ちゃんでも好きなように呼んでいいから」

紗奈「は、はい。よろしくお願いします、……夏希、さん」

夏希「にひ。それでコウちゃん、どのくらいこっちにいるの?」(紗奈に笑いかけてから喋りはじめる)

晃汰「特に決めてないけど、一週間くらいいるつもりだよ」

夏希「にゅふふ、そいつはいいことを聞いたぜ。
もうすぐアタシが主役の舞台があるんだ。紗奈ちゃんと一緒に見に来てよ」

晃汰「いいけど、なにをするんだ?」

夏希「ギリシャ神話のエコーとナルキッソスを題材にした悲恋モノだね」

晃汰「エコーとナルキッソス? 紗奈、知ってる?」

紗奈「いえ、知りません」

晃汰「そっか。夏希、軽くでいいから内容を教えてくれないか?」

夏希「ん~、長くなるかもしれないし、歩きながらにしない?」

晃汰「そうだな、そうするか」

夏希「と、いうか~、紗奈ちゃんってコウちゃんとこに泊まるの?」

晃汰「ん、あー、その予定、だけ、ど……」(ぎこちなく視線を紗奈へ向ける)

紗奈「……っ」(赤面)

夏希「にゅ~ふ~ふ~、や~らし~んだ~」

晃汰「お前が考えるようなことはない! 爺ちゃんと婆ちゃんもいるんだぞ」

夏希「ん~? それじゃあ二人がいなかったら~?」

晃汰「……はぁ。紗奈、もう行こう。この馬鹿はここに置いてく」

紗奈「え? え?」

SE:歩き始める

夏希「ちょちょちょ、コウちゃん!? アタシも行くってば!」

晃汰「別に来なくていいぞー」

夏希「行くってばァッ!」

紗奈「くすくす」

SE:ひぐらし

ナレ:その後、三人は向日葵畑を後にし、晃汰の家へと歩きはじめた。
次第に太陽は傾き、長い影がアスファルトへと伸びていく。
夏希は先頭を歩きながら、エコーとナルキッソスの説明を二人に続けている。

晃汰「それで、浮気中のゼウスをかくまったのがヘラにばれて、エコーはどうなったんだ?」

夏希「えっとね、怒り狂ったヘラに、他人の言葉を繰り返すことしかできないようにされちゃったんだ」

晃汰「他人の言葉を繰り返す?」

夏希「『他人の言葉を繰り返す?』ってな具合にね」

晃汰「なるほどね」

紗奈「『なるほどね』」

晃汰「……紗奈」

紗奈「くすくす」

夏希「それでその後、エコーはある日、ナルキッソスと出会って、恋に落ちたわけなんだけど、ほら、エコーってさっきみたいに相手の言葉を繰り返すことしかできないでしょ?
それで、ナルキッソスは自分の言葉を何度も繰り返されて、馬鹿にされてると思ってさ、『お前なんか消えてしまえ』ってエコーに言ったんだよ」

晃汰「それはひどいな」

夏希「まあ、ナルキッソスはエコーの呪いのことなんか知らないからね」

紗奈「知らないからって、そういうことを言うのはひどいと思います」

晃汰「だよね」

夏希「まあ、それでエコーちゃんは泣きながら『消えてしまえ、消えてしまえ』って、ナルキッソスに言われた言葉を繰り返す内に、本当に消えちゃって、声だけの存在になってしまったわけです」

紗奈「エコーが可哀想です……」

晃汰「それで、終わりなのか?」

夏希「ううん、まだ続きがあるよ。
その後、ナルキッソスはエコーとのいきさつを知ったネメシスっていう女神に
『決して報われない恋をする』という呪いをかけられるん、だ、け、ど。
さあ、ここで問題です。決して報われない恋とはいったいなんでしょう?」

晃汰「いきなりクイズ形式かよ」

紗奈「報われない恋、ですか……。
血の繋がった姉や妹に恋をする、とか?」

晃汰「それなら、母親もあるんじゃない?」

紗奈「あ、そうですね!」

夏希「あー、ギリシャ神話ってそういうの結構、普通だよ。
ゼウスとヘラも兄妹だし」

紗奈「え!? そうなんですか」

晃汰「なんでもありだな、ギリシャ神話」

夏希「というか、日本神話にもあるし、神話ってそういうの結構多いんだよ。
さあ、ほかにない? あと一回だけチャンスをあげよう」

晃汰「紗奈、他に何か思いついた?」

紗奈「うーん、ちょっとすぐには思いつきません。晃汰君はどうですか?」

晃汰「んー、もう死んでいる人に恋をするとか?」

夏希「ッ。(一瞬言葉に詰まる)
ブッブー、ちがいまーす。二人ともぜんっぜんだめだね。
答えは、自分に恋をする、でしたー」

晃汰「それは報われないな」

夏希「でしょ?呪いをかけられたナルキッソスは、その後、湖に映った自分の姿に恋をして、湖から離れなくなったんだ。
やつれて死んでしまうまで、ずっと」

紗奈「エコーもナルキッソスも報われませんね」

晃汰「そうだね」

夏希「一応、まだ話には続きがあって、ナルキッソスが死んだ後、湖には彼の生まれ変わりと思われる一輪の水仙が咲いていたのでしたとさ。
ちゃんちゃん」

晃汰「ナルキッソスがナルシストにね。
ん? なんか語感が似てるけど、ナルキッソスってナルシストの語源か?」

夏希「ピンポーン! よく気づけたね、コウちゃんには花丸をあげよう。
ちなみに、水仙を英語で言うと、ナルキッソスって言うんだよん。
ふっふっふー、知っていたかね~?」

紗奈「知りませんでした」

晃汰「まさか、夏希にものを教わる日が来るとは思ってもみなかったな」

夏希「ふっふ~ん。ん? コウちゃん、それって誉めてる?」

晃汰「もちろん」

夏希「……ん~?」

紗奈「ふふふ」

ナレ:あたりが真っ赤に染まり、夕日が山間やまあいに沈もうかという頃合いになって、夏希は立ち止まった。

夏希「それじゃ、夏希ちゃんはこのへんで失礼するね」

晃汰「ついでだし、婆ちゃん達に顔見せていけばいいじゃないか」

夏希「ん~、そうしたいのもやまやまなんだけど、ほら、舞台の台本読み込まないといけないからさ」

晃汰「あぁ、それは邪魔しちゃ悪いな」

夏希「いや~、ごめんね」

晃汰「気にするなよ」

夏希「あぁ、そうそう、紗奈ちゃん」

紗奈「はい?」

夏希「舞台、楽しみにしていてね」(意味深に)

紗奈「はい」

夏希「コウちゃんも、ね?」

晃汰「ああ、楽しみにしているよ」

夏希「うん、二人のために、アタシ、頑張るから」(意味深に)

紗奈「はい、頑張ってください」

夏希「それじゃ、また明日ね!」

晃汰「またな」

ナレ:晃汰と紗奈は夏希に軽く手を振り、夕焼けの中、仲睦まじく遠ざかっていく。
夏希はその場から離れることなく、二人の背中を見つめていた。

夏希「……、コウちゃん、ごめんね」

SE:夏希、携帯を取り出す
SE:ピッピッピッ

夏希「もしもし、夏希です。……うん、大丈夫だったよ。ちゃんと合流して、さっき別れたところ。
もうすぐそっちにつくと思うから。……はは、少し、泣いちゃった。すぐに誤魔化したけど。
……うん、明日、朝に行くね。それじゃ、また」(電話の相手は、しの。しのの声は出さない)

SE:ピッ。――電話を切る

ナレ:夏希は携帯をしまうと、一枚の写真を取り出した。
そこには、紗奈の姿が映っていた。

​夏希「……紗奈ちゃん、こんなの卑怯だよ……」(弱々しく呟くように

ナレ:夏希はその場にしゃがみこみ、静かに涙をこぼしたのだった。

 ​

つづく

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