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たいようのはな。八章:たいようの香り。

登場人物

桐崎 晃汰(きりさき こうた)
 東京の大学へ通う大学生。
 写真が趣味であり、そのレベルはプロになるには一味足りないといった具合。
 現在、スランプ。
 いつからか原因不明の頭痛に悩まされるようになるが、すぐに治まるため深刻には考えていない。
 紗奈のことを大切に思っており、何かあればすぐに大丈夫かと訊ねるほど。

「今回の旅行で紗奈の写真もたくさん撮るつもりだから、頑張って慣れようね」

沢渡 紗奈(さわたり さな)
 晃汰の恋人で、同じ大学へ通っている。
 白という色を好み、晃汰の撮る写真に惹かれ、付き合うことに。
 とても恥ずかしがり屋な性格で人見知り。
 初めての人と出会うと晃汰の背中に隠れるほど。
 丁寧な言葉づかいとふんわりとした性格から、小動物のような雰囲気を持つ。

「そ、そういう恥ずかしいこと言うの、禁止、です」

​ 

双海 夏希(ふたみ なつき)
 晃汰の幼馴染。晃汰のいない間も彼の祖父母に何度もお世話になっている。
 演劇サークルに所属しており、主役を張るほどの演技力を持つ。
 さっぱりとした性格と腰まであるポニーテール、豊満な体つきが特徴。

「よろしくね、紗奈ちゃん。
アタシのことは夏希さんでも夏希ちゃんでも好きなように呼んでいいから」

 

配役(1:2:1)
晃汰:
紗奈:
夏希:
ナレ:

八章:たいようの香り。

晃汰:夢だと否定したはずの、紗奈の言葉に背を向けて、
震える心を強く抱きしめたまま、闇夜を走り続ける。
何を信じればいいのか、それすらも分からないまま。

 

夏希:たいようのはな。八章:たいようの香り。

 

晃汰「はぁっ、はぁっ……」

ナレ:晃汰は夏希から逃げるように走り去った後、夜道で一人、荒い息を落ち着かせていた。
生ぬるい空気を吸い込んで夜空を見上げれば、雲間から青白い月が冷たく自分を見下ろしていた。

晃汰「なにを、しているんだ、僕は……」

晃汰『っ!! どうやって探すんだよ!! 見えないんだろ!!』(七章より)

晃汰「……あんなの、夢に決まってるじゃないか」

紗奈『……とても、優しい人たちです……』(七章より)

晃汰「っ。紗奈が、幻だなんて……」

ナレ:否定すべき紗奈の言葉が何度もよみがえる。

紗奈『あなたは本当はすべて分かっているはずです。ただ、信じることができないだけで……』(七章より)

晃汰「あれは、夢だ……」

紗奈『私は、幻です……』(七章より)

晃汰「幻なんだ……」

紗奈『あなたを、愛しているんです……』(七章より)

晃汰「そう、僕と紗奈は愛し合っているじゃないか……」

紗奈『もう、夢は終わりですよ……』(七章より)

晃汰「夢は、終わったんだ……。ぇ、あれ……?」(途中からずれていることに気づく)

紗奈『――さようなら』(七章より)

晃汰「っ!? うっ、うぷっ、うぶおええええぇぇぇぇぇぇ……」

SE:ビチャビチャ……

紗奈『あなたは……、花になってはいけません……』(七章より)

晃汰「っ、はっ、はっ……」

紗奈『私は水面に映る影でしかないんです』(七章より)

晃汰「違う、違う違う……」

紗奈『あなたを苦しめることしかできないんです!』(七章より)

晃汰「そんなことないっ!!(間をおいてから)(なにかBGM流れてたら、同時に止めてもいいかも)
……はぁ、はぁ……、そんなこと、あるわけないじゃないか……」

ナレ:ふいに言葉が止む。脳裏に浮かぶ紗奈の悲しげな瞳。
あの桜の精と同じ悲しみに満ちた瞳。

晃汰「紗奈……、どこにいるんだよ……。あんなの、夢だろう……」

ナレ:いつも彼が求めれば、彼女はそこにいた。
しかし、今どれだけ彼女を求めても、現れることはない。
孤独が紗奈とのつながりを、記憶から呼び戻す。

紗奈『もう、夢から覚めなければいけません……』(七章より)

晃汰「っ!?」(怯える感じ。セリフに合わせて身じろぐSEがあるといいかも)

ナレ:頬に触れた彼女の冷たい指先がよみがえる。

紗奈『こう、たくん……』(今にも死にそうな感じ。ノイズ加工。九章より)

晃汰「っぐぅ……、また、頭が……っ!」

紗奈『……私、晃汰くんに出会えて、本当によかったです……』(今にも死にそうな感じ。ノイズ加工。九章より)

晃汰「なん、なんだよ、これ……」

紗奈『もう、なにも怖いものなんてありません……』(今にも死にそうな感じ。ノイズ加工。九章より)

晃汰「っ、つぁっ、やめろ、やめてくれ……っ」

紗奈『あいして、ます……、こう、た、くん……』(今にも死にそうな感じ。ノイズ加工。九章より)

晃汰「やめろおおおおおぉぉぉぉっっ!!!!」

SE:ザザッ!!(ノイズ音)

ナレ:頭を抱えて悲鳴にも似た叫びをあげた瞬間、彼の世界がきしみをあげた。

晃汰「っはぁ……、はぁ……、はぁ……」

ナレ:不意に頭痛は遠のき、彼はゆっくりとまぶたを開けた。

晃汰「はぁ……っ、ぁ……、雪?」(最後は驚き)

ナレ:雪が降っている。真っ白な雪が。

晃汰「どう、して……」

ナレ:夜空を見上げれば、青白く輝く月と煌びやかな星々がそこにある。
にもかかわらず、雪はどこからともなくしんしんと降り続ける。

紗奈『晃汰くん、見てください、ホワイトクリスマスですよ』(九章より)

晃汰「さ、な……?」

ナレ:ゆっくりと降り続ける白い雪からは、かすかに彼女の気配が感じられた。
だからだろうか、彼はこの目の前の不思議な光景をすんなりと受け入れることが出来た。

晃汰「うん、分かった」(優しく)

ナレ:彼女の声は聞こえない。
しかし、彼には伝わった。
雪のささやきが。

晃汰「今、行くよ」(優しく)

ナレ:花びらのように舞い散る雪にいざなわれ、彼はゆっくりと歩み始める。
あのたいようの咲く場所へ。

SE:足音

晃汰「ああ、きれいだ……」

ナレ:雪は触れた途端に、冷たさを感じさせずに消えてゆく。

晃汰「雪のまぼろし……。いや、雪の、ゆめ……?」

ナレ:闇夜に舞う白雪。
すべての色を受け入れる黒、すべての色を拒絶する白。
混ざり合うことのない、二色。

晃汰「あたたかい、優しい雪……。もうすぐ、会えるんだよね、紗奈」

ナレ:本当に、彼女はそこにいるのだろうか。
涙を流し、ぎこちない笑みを浮かべてまで、別れを告げた彼女が。

SE:ザッ(足音止まる

晃汰「これ、は……」

ナレ:彼の前には、青白い月光と雪に彩られ、凍っているかのような向日葵たちが、どこまでも広がっている。
紗奈とともに見た時のような生命力はなりをひそめ、無機質なガラス細工のように感じられた。

紗奈『夏が、ここにあります……』(一章より)

晃汰「違う……」(呟き)

紗奈『たいようが、咲いています……』(一章より)

晃汰「こんなの、たいようなんかじゃない……」(弱々しく呟く。ひざまずく)

ナレ:どこにも、たいようなど咲いてはいない。
あるのは、ひどく寒々しい氷の世界。
――だからこそ、『彼女』がそこにいた。

紗奈『晃汰くん……』

晃汰「っ!?」(顔をあげる)

ナレ:それは彼女の声だったのか、それとも、雪のささやきだったのか。
視線を向けた先には、向日葵と雪に囲まれて、白いローブ姿の彼女が立っていた。

晃汰「さ、な……?」

ナレ:途端に先ほどまでの凍りついていた世界は花開き、神秘的なものへと生まれ変わる。
青白い月を背に、月の女神がそこにいた。

晃汰「紗奈ああああぁぁぁぁぁっっ!!」

SE:足音と向日葵を掻き分ける音

晃汰「はっ、はぁっ、見つけた、やっと見つけたっ!(しゃべりながら泣きはじめる)
ようやく、ようやく……。(ちょっと間を空ける)
さよならなんか言うな、いなくならないでくれ。
ずっと、ずっとそばにいてくれよっ!!」

夏希「……っ」(紗奈に対する晃汰の思いへの悲しみ。夏希だとばれないように)

SE:バサッ!!(向日葵をかき分け終える)

晃汰「紗奈っ!!」

夏希「っ……」(それでも好きだからこそ、自分を求める晃汰に息を呑む)

SE:ギュゥゥ(抱きしめる)

晃汰「ふっ……うぅっ……」(泣き)

ナレ:晃汰は彼女のもとまでたどり着くと、力の限り抱きしめた。
彼女の悲しげな瞳が一瞬、愛しさに潤む。

晃汰「紗奈……、紗奈ぁ……」

ナレ:細い腰に腕を回し、彼女の首筋に顔をうずめたまま、涙で濡らす。
二度と離すまいと、強く、強く抱きしめると――。

晃汰「っ!?」

ナレ:――たいようの香りがした。(BGM流れてたら、停止。キーセリフ)

晃汰「……ぅ、ぁ……、嘘、だろ……?」

SE:足音(二歩、三歩と後ずさる)

晃汰「なんで……、どうして……」

夏希「……ごめん」(呟くように)

晃汰「なんでこんな真似するんだよっ!
答えろよ、夏希ぃっ!!」(こっちを強調。泣き叫び)

夏希「……」

ナレ:彼の目の前には、悲しげな表情を浮かべる幼馴染が立っている。
腰まであった彼女の髪は、今は肩にかかるほどしかない。

夏希「コウちゃんの、夢を終わらせるためだよ」(真剣)

晃汰「夢を、終わらせる……?なに馬鹿なこと言ってるんだよ」

夏希「アタシ、本気だから」

晃汰「……、そのために、髪を切ったっていうのか? 紗奈みたいに……」(たじろいで)

夏希「そうだよ」

晃汰「お前、あんなに自分の髪を自慢してただろ!?
髪は女の命だのなんだの言ってさ!」

夏希「コウちゃんの方が、大切だから、さ……」(ふいに硬い気配が緩む)

晃汰「なっ」

夏希「仕方ないよ」(困ったように笑う)

晃汰「っ! そんな笑い方すんなよっ!!」

夏希「……、コウちゃん、本当は紗奈ちゃんと会ったんでしょ?」

晃汰「あ、会ってない。あれは夢だったんだ」

夏希「夢だと思ってるんなら、別にそれでいいよ。
ねえ、紗奈ちゃんはなんて言ってたの?」(後半の台詞に重点)

晃汰「……」(目をそらす感じ)

夏希「夢は終わりだって、言ってなかった?」

晃汰「っ!?」(ビクッ)

夏希「……そっか、アタシ紗奈ちゃんのこと、勘違いしてたな。
ただのか弱い女の子なんかじゃない、好きな人のためなら、すべてを投げ捨てられる強い子だ。
コウちゃんが好きになっても、しょうがない、かな……」

晃汰「何を、言って……」(視線を夏希へ)

夏希「コウちゃん、コウちゃんが言ったように、アタシには紗奈ちゃんの姿、見えてなかったよ。声も聞こえてなかった」

晃汰「っ」

夏希「もちろん、お爺ちゃんも、お婆ちゃんもね。(少し間をおいて)
アタシ達は、紗奈ちゃんがいるように振舞っていただけ」

晃汰「ぁ、お前、紗奈と話してたじゃないか……」

夏希「よく思い出してみてよ。本当に紗奈ちゃんと話してた?」

(ちょっと間をおく)

夏希『よろしくね、紗奈ちゃん。アタシのことは夏希さんでも夏希ちゃんでも好きなように呼んでいいから』(二章より)

紗奈『は、はい。よろしくお願いします、……夏希、さん』

(ちょっと間をおく)

夏希『まあまあ、楽しみは取っておかないと。ね、紗奈ちゃん』(四章より)

紗奈『はい!』

晃汰『なんか仲良くなってる? 二人とも』

夏希『段々紗奈ちゃんに慣れてきたからね~』

紗奈『ふふふ、ね~』

(ちょっと間をおく)

夏希「アタシは、紗奈ちゃんがいるように、誰もいないところへ話しかけていただけ。
コウちゃんが間に立ってくれれば、それほど難しいことじゃないよ。
これでも、役者のはしくれだからね」

晃汰「っ! 帰ってきた時に、向日葵畑で僕と会ったのは」

夏希「ごめん、それ偶然でも何でもない。
コウちゃんが帰ってくるの、知ってたから」

晃汰「……ギリッ、ふざけんなよ……。なんでそんな」

夏希「コウちゃんがっ!!」(晃汰の怒りを打ち消す叫び。泣き叫ぶ感じ)

晃汰「っ!?」

夏希「コウちゃんが、馬鹿だからじゃないか……。(一気に弱く落とす。泣き強調)
……でも、今ならなんでこうなっちゃったのか、分かるような気がする。(泣くのをこらえる感じ)
だって、コウちゃん、紗奈ちゃんのこと、すっごい大切にしてるんだもん……」

晃汰「どういう、ことだよ……」

夏希「ねえ、コウちゃん、最初に向日葵畑でさ、指輪見せてくれたよね?」

晃汰「あ、あぁ……」

夏希「――まだ、見える?」

晃汰「何を言って、っ! ない……。どうして……」(自分の手を見て)

夏希「その指輪、いつ紗奈ちゃんに渡したの?」

SE:頭痛音

晃汰「それは、去年のクリスマスに……、つっ、くぅ……」(頭痛開始)

SE:ザッ(晃汰ひざをつく)

夏希「本当に?」(晃汰の頭痛が始まったことを気にせずに)

ナレ:頭痛がひどくなるにつれ、幻の雪は音もなく吹雪き始める。
瞬く間に世界は白く染まり、目の前の夏希の顔すら見えなくなる。

晃汰「ほん、とうだ……」

夏希「よぉく、思い出してみて」

SE:頭痛音

晃汰「っ、っつぁ……、また、今度でもいいだろ……? 頭が、痛いんだ……」

夏希「おねがい」

晃汰「っぐぅ……」

ナレ:何も見えない真っ白な闇の中、痛みによって晃汰の意識までもが白く濁っていく。

夏希「っ。ごめん、コウちゃん……。(小さな呟き)
紗奈『晃汰くん、思い出してください。あの日のことを』」(途中から紗奈の声へ。演技上は紗奈役の人)

晃汰「さ、な……? そこに、いるの……」

紗奈「『はい、そばにいますよ……』」(夏希が言っているんだけど、演技上紗奈役の人)

晃汰「分かった……つっ、思い出せば、いいんだね……」

紗奈「……っ、『はい』」(最初の「っ」はできれば夏希に)

ナレ:晃汰は痛みに歯を食いしばり、記憶をさかのぼろうとする。
しかし、それは断片的なものだった。

紗奈『晃汰くん、見てください、ホワイトクリスマスですよ』(九章より)

晃汰「そう、雪が降っていた……。今みたいに……」(台詞をおうごとに、痛みが増していく)

SE:ザッ!!(ノイズ)

紗奈『事故、みたいですね。車がスリップしたんでしょうか』(軽いノイズ。三章より。ねつ造された記憶)

晃汰「どこかで、事故があって……っ、ぐ」

SE:ザザッ!!(ノイズ)

紗奈『ふふふ、晃汰くんと一緒に見られて、幸せです』(前よりノイズひどく。三章より。ねつ造された記憶)

晃汰「クリスマスツリーを一緒に見てっ」

SE:ザーーー!!(ノイズ)

紗奈『愛してます、晃汰くん……』(かなりノイズ。三章より。ねつ造された記憶)

晃汰「っ、ぐぅっ、あっ、ぁああ……、指輪を、渡した……。渡したんだっ!!」(最後、叫ぶ感じ。ここで頭痛はひく)

ナレ:それは、まるで自分に言い聞かせるような悲痛な叫びだった。
幻の雪は、彼の記憶にまで流れ込み、思い出までをも白く染め上げていく。

晃汰「っはぁ、はぁ……っ、はあ……」

紗奈「『これの、ことですか……?』」

晃汰「っ。そう、それだ……。黒いリングケース……」

紗奈「『私はあの日、あなたから指輪を渡されてはいません』」

晃汰「そ、そんなはずない」

紗奈「『だって、そうじゃないですか……?』」(開けようとする)

ナレ:白い指先がリングケースを開けようとする。

SE:ドクン!!

晃汰「っ!? だめだっ!!」(怯える感じ)

SE:ガシッ!!(ケースを開けようとする手を止める)

夏希「……これが、最後の鍵なんだね」(演技終了)

晃汰「はっ、はっ、開けたら、だめだ、開けたら……」(以下ずっと息が荒く、錯乱状態)

夏希「もう、アタシの声も聞こえないんだ。
そんなにこれを開けるのが、思い出すのが、怖いんだね」

晃汰「はっ、はっ、紗奈、紗奈、紗奈……」(泣き始める。夏希の台詞の裏に流す感じ? 過呼吸みたいな)

夏希「でも、もうおしまいにしよ?
知ってる? 皆、コウちゃんのことを待っているんだよ?
……紗奈ちゃん、もしもいるんならさ、一緒に、コウちゃんを助けよう。
紗奈ちゃんも、そのためにコウちゃんに伝えたんでしょ?」

晃汰「はっ、はっ、ぁああっ!?」(最後、怯える感じ。夏希の台詞の裏に流す感じだけど、最後のおびえはちゃんと聞こえるように)

ナレ:あの夢の中で触れた彼女の冷たい指先が、晃汰のこわばった手をほどいていく。
抗うこともできず、彼は子供のように泣くほかなかった。

晃汰「っっ!? やだ、やだやだやだ……。
これを開けたら、開けたら、だめなんだよぉ!。
紗奈ぁ、やめてよ……。どうして、こんなことするのさぁ……。
僕は、紗奈と一緒にいたいだけなんだぁ!!」(子供が泣くように)

夏希「もう、夢は終わりの時間だよ」(重ねる)
紗奈「もう、夢は終わりの時間です」(重ねる)

SE:パカッ

ナレ:リングケースが夏希の手によって開けられた。
全てを、終わらせるために。

晃汰「ひっ!! あ、あ、あ、ああああああああああぁぁぁぁぁっっっっ!!」

SE:ザーーーーーーーーー!!(ノイズ。晃汰の叫びにだんだん重ねていく感じ)
SE:ブツンッ!!(音にあわせてノイズ停止)
SE:ドサッ!!(晃汰、倒れる)

ナレ:なにかが切れる音がした。
それは、晃汰と夢とを繋ぐ、悲しみに濡れた想いの糸。
真っ白な世界は黒く塗りつぶされ、晃汰の意識は闇に飲み込まれた。

つづく

この記事を書いた人
書上トモ

仮面夫婦の夫。動画作成や別名義で声劇台本やセリフを書いている。
最近、煙草をやめるように妻に言われて、禁煙をしてはまた吸ってしまう日々を繰り返している。
別名義:モモチヨロズ。ツイキャスやボイコネ、スプーンに現れる。
声劇歴だけは異常に長い。

声劇台本
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仮面夫婦の仮面の中