登場人物
配役(1:1:0)
A(女):
B(男):
とある洋画のワンシーン(浮気編)
A「ねぇ、ダーリン。昨日、あなたの車の助手席に乗っていたのは誰なのかしら?
詳しく教えてくれない?」
B「OKハニー。きちんと説明するから、まずはそのナイフをおろしてくれないか。
さっきからちびりそうなんだ」
A「別にちびってもかまわないわよ? 小さい方でも大きい方でも。
私が納得できる説明をしてくれるのなら」
B「あー、前に夕食に招待したダニーを覚えてるか?
ほら、背の高いブラウンの目をしていた奴だ」
A「えぇ、覚えているわ。あなたがクラブで他の子を口説いていたのを教えてくれた人よね?」
B「あ、あぁ、その通りだ。だけど、その話は翌日じっくりとしただろう?
だから、ナイフを近付けるのをやめてくれ」
A「あら、ごめんなさい。つい」
B「そ、それで昨日車の助手席に乗せていたのは、ダニーの恋人のヨーコだ。
もうすぐダニーの誕生日だから、あいつが喜ぶプレゼントを選ぶのに付き合ってただけだ」
A「本当かしら? ちょっと携帯貸してくれる?」
B「何をする気だ?」
A「ちょっとダニーに確認するだけよ。恋人の名前を」
B「OK、OK。そういうことか、お安い御用だ。
あー、ちょっと待ってくれ、よし、これでダニーにつながるはずだ」
A「……ハーイ、ダニー。覚えているかしら? マイクの妻のリリーよ。
突然ごめんなさいね、ちょっとあなたに聞きたいことがあって。
えぇ、そうなの。ダニー、今、マイクから聞いたんだけど、あなたもうすぐ誕生日なの?
あら、そうなのね、おめでとう。なら、パーティーをって……。
ごめんなさい、あなたには可愛い恋人がいるんだったわね。
……え? 少し前に別れたの?」
B「……なに? 待て、待ってくれ」
A「それならパーティーを開いても構わないわよね。
予定が空いているならどう? ううん、全然いいのよ。
あなたのおかげでマイクの嘘が分かったから」
B「嘘だろ? 冗談だと言ってくれ、ダニー。
あんなに自慢していたじゃないか」
A「そうね、あなたの言う通り、よくよく話をしようと思うわ。
暴力は何も生まないものね。えぇ、ありがとう。
それじゃまた連絡するわね、バイ」
B「……ベイビー、よぉく聞いてくれ。これには深いわけが」
A「一度刺されないと分からないようね、あなたは……」
B「暴力は何も生まないってさっき」
A「暴力じゃないわよ。これはただの罪に対する罰なんだから」
B「アー!!!」
おわり