登場人物
配役(2:0:0)
A:
B:
とある洋画のワンシーン(刑事編)
A「よう、相棒。聞いてくれよ。
さっき、カティアから今日ならディナーにつきあってげるって連絡がきたんだ。
今日は最高の一日になりそうだな」
B「あー、すまないが、カティアに断りの連絡を入れてくれるか」
A「は? どういうことだよ」
B「鑑識から連絡があってな、先日の事件に進展があった」
A「おいおい、待ってくれ。頼む、それ以上言わないでくれ」
B「いいニュースと悪いニュースがある。どっちから聞きたい?」
A「あぁ、畜生め。先に悪いニュースから頼む」
B「昨夜、新たな犠牲者が出た。前回同様、舌を切り取られていた」
A「くそったれ。それで? 今回も似たようにメッセージが残されてたんだろ?」
B「『エンジェル、言葉なき声で罪をあがなえ』だとよ」
A「狂ってやがる。何を言いたいのかさっぱりだ。
それで、いいニュースってのは?」
B「メッセージのそばに犯人のものと思われる足跡が残っていた。
今、鑑識が調査を進めている」
A「やっこさん、ようやっとしっぽをだしやがったか。
ん? ちょっと待てよ。それなら、別にカティアとのディナーに行っても構わないだろう?」
B「相棒、怒らずに聞いてくれ。
これから俺とお前でノースカロライナまでドライブだ」
A「は? どういうことだよ」
B「州をまたぎやがったんだ。昨晩の事件はノースカロライナ州だ」
A「あぁ、くそったれ!! 特大の厄ネタを隠していやがったな!」
B「お前がちゃんと聞かないからだ。ほら、行くぞ。
俺だって今日はカミさんとディナーに行く約束をしていたんだ。
さっき電話したら、今度こそ別れてやる!って言われたんだぞ」
A「あぁ、くそ、カティアにOK貰うまでどれだけかかったと思ってんだよ。
畜生、絶対にくそ野郎を捕まえてやる」
B「当たり前だ。カミさんに離婚届を出される前に片づけるぞ」
A「来て早々、野郎とノースカロライナまでドライブかよ。
最低な一日になりそうだ」
おわり